マザーオブパールの魔法
5章 『兄の存在』
季節も秋へと変わる頃、私は家で1冊のアルバムを見ていた。
ふと目に入った1枚の写真。
私と一緒に写っている知らない1人の青年。
でも、どっかで見たことがある気がする。
私は祖母に尋ねた。
「ねぇ、この人誰?」
でも何度聞いても祖母は、
「知らないよ。」
の一点張りだった。
それから数日間、毎日のように私は祖母に聞いた。
10日程たった今日も私は祖母に聞いていた。
「ねぇ、この人誰なの?」
すると祖母が口を開いた。
そして驚くべきことを言った。
「清來のお兄ちゃんよ。」
「えっ・・・嘘だ!
私は一人っ子だもん!」
「嘘じゃないよ。清來が3つの時、お兄ちゃんはあなたみたいに捨てられたのよ。」
「嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!
おばあちゃんの嘘つき!」
私はそう言って家を飛び出してしまった。
今思えば、私は祖母にすごくひどいことをしてしまった。
後悔しても後悔しきれないことをしてしまった。
ふと目に入った1枚の写真。
私と一緒に写っている知らない1人の青年。
でも、どっかで見たことがある気がする。
私は祖母に尋ねた。
「ねぇ、この人誰?」
でも何度聞いても祖母は、
「知らないよ。」
の一点張りだった。
それから数日間、毎日のように私は祖母に聞いた。
10日程たった今日も私は祖母に聞いていた。
「ねぇ、この人誰なの?」
すると祖母が口を開いた。
そして驚くべきことを言った。
「清來のお兄ちゃんよ。」
「えっ・・・嘘だ!
私は一人っ子だもん!」
「嘘じゃないよ。清來が3つの時、お兄ちゃんはあなたみたいに捨てられたのよ。」
「嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!
おばあちゃんの嘘つき!」
私はそう言って家を飛び出してしまった。
今思えば、私は祖母にすごくひどいことをしてしまった。
後悔しても後悔しきれないことをしてしまった。