マザーオブパールの魔法
翌日。
朝の8時頃、誰かが訪ねてきた。
扉を開けると、なんとそこに立っていたのは内藤さんだった。
 「内藤さん・・・。どうして私の家を。」
 「うん?調べた。」
 「お礼は言いましたよね?何しにきたんですか?」
すると彼はいきなり笑い出した。
 「あはははは!もちろんお礼は聞いたさ。でも、もう1つやってもらわないといけないことがある。」
そう言うと、強引に私をベッドに寝かせ、いきなり上に覆い被さってきた。
 「いい体だ。俺の好みにぴったりだ。」

・・・気持ち悪い。
この男は最初に親切にし、後にその恩返しとして女性の体をさわる。
いわゆる変体男。
男の手が胸へと移動しようした時。

ガチャ。
誰かが入ってきた。
 「清來~?いるか~?」
翔くんたちだ。
時計を見ると、バイトの時間がとっくに過ぎてる。
迎えに来てくれたのだろう。
一番最初に私を見つけたのは、淳くんだった。
< 41 / 57 >

この作品をシェア

pagetop