キケンな幼馴染み。
いつもはこれでおしまい。

私からは何も言わない。

でも今日は…


「…悠くん!」


いつの間にか口が開いていた。


「また明日ね!」


そう言うと、悠くんはまた少し悲しい顔した。

でもすぐに笑顔に戻る。


「…うん!また明日!」


そう言って、悠くんは歩き出した。

私はどんどん離れていく背中を、今日はしばらく見つめた。
< 168 / 227 >

この作品をシェア

pagetop