キケンな幼馴染み。
「悠くんの名前はこうだよ!」


自分の名前の隣りに「ゆう」と書く。

地面にいびつなひらがなが並べられた。


「私が教えてあげるよ!覚えるまで何回も書いてあげる!」


私は何度も何度も「ゆう」と書いた。

その度に悠くんは、どこか照れたように笑っていた。
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