キケンな幼馴染み。
「そんなに勝ちたいの?」


私は返事をせず、勉強を続けた。


「…まぁほどほどにな」


悠くんはそう言うと、私の頭を優しくなでた。


「ちょっ…!」


顔を上げると、もう悠くんは歩き出していた。

手を振る悠くんの後ろ姿がどんどん遠ざかっていく。
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