Real☆〜好きになってはイケナイ〜
俺は知ってるよ…――
武田先生と何度も言い合いをしていた美羽を。
そしていつも陰でこっそり泣いていた…――。
はじめは言葉も交わさなかった水泳部の仲間とも
だんだんうちとけていった。
みんなのために精一杯がんばっていたよな、美羽なりに…――。
「ホントは人一倍ヒトが好きなんだよ、つながりたいんだよ。美羽は。
だけど、どうやればいいかわからない。
だから 無関心を装ったり つっぱねたりして もがいてたんだ。」
俺の腕の中でダラリと美羽の力が抜けていく。