Real☆〜好きになってはイケナイ〜
-ズルイ女と太陽-
『ずっと 気になってた。
…――好きだ』
テットとの隙間はなくなって、
テットのカラダにすっぽりとおさまっているわたし。
虫の羽音ですら聞こえてきそうなくらいに静まりかえった教室で、
窓から射すやんわりとした日ざしが2人をつつむ。
ドクドクドクドクドクドク……
鼓動が早くなる。
胸の奥がキュンと締めつけられる。
まるで初めて抱きしめられたみたい。
テットの胸の中はどうしてこんなに温かいんだろ。
どうして離れたくないんだろ。
どうして泣きそうになるんだろう…――