Real☆〜好きになってはイケナイ〜
おもいきって斜め上を見上げたら、
潤んだ瞳のテットと目が合った。
「…テット?……震えてる?……大丈夫?」
『はぁ!?バカじゃん?
震えるわけねーだろ!!』
ギュ、ギュ〜ッと力がこめられる。
「ププ…照れかくし……///」
『うるっせーよ!!
そういう美羽だって、耳まで真っ赤じゃん』
テットの大きな手がわたしの耳に触れる。
…――ビビッ
イナズマのような電気が、耳から全身へとかけめぐった。
こんな感覚は初めて。
「わたし、おかしい…どうしよう//」
『俺も…限界かも。
たのむから早く、返事してくれ』