Real☆〜好きになってはイケナイ〜
テットの切れ長の目が、
哀愁を漂わせながらほそくなる。
「えっ、返事……うん。いいよ//」
『マジ!?
………はぁ〜〜〜』
「えっ、ため息?」
ギュッと力のこもっていた腕がゆるめられて
ダラリとわたしの肩でうなだれるテット。
『やっべー…。
スゲー嬉しい。
美羽が俺の彼女なんて……ありえねぇ』
小さな小さな声だったけど、ちゃんと ぜんぶ聞こえたよ?
テット…
ありえないのは、わたしの方だよ。
みんなの太陽みたいなあなたを、
わたしなんかが独占していいわけないよ。
誰からも必要とされないわたしが、
みんなから必要とされているあなたを…――。
わかっているのに告白を断れなかったわたしは…
…――ズルイ女。