Real☆〜好きになってはイケナイ〜
空には、すじ状にのびた雲とわたがしみたいなわた雲。
さわやかな秋と暑い夏が同居しているような、
対立しているような、そんな時期。
結局わたしは
テットにカラダに触れることを許してた。
もちろん、花には指一本触れさせていないけど…
『美羽?寒くね??』
「うん。温度下げたから」
『うげっ!!16℃?
ありえね〜。凍え死ぬって…
上げるぞ!?』
「だめ〜〜〜〜!!」
あの人の顔が、
あたたかい肌の温もりが、
忘れようとしていた思い出が…
かえって…くるじゃん。
肌が凍るように冷たくなれば、テットの体温にだけ集中していればいい。
そうじゃないと、
テットとは抱き合えない。
わたしは誰に抱きしめられたいんだろう。
誰に触れて欲しいんだろう。
やっぱり
テットと付き合ったのは間違いだったのかもしれない…
テットとは、別れたほうがいいのかもしれない…
そんなことを考えるようになっていた。