ますかれーど
「ーーっっ!!!」
私は慌てて足を下ろした。
なんて恥ずかしい所を見られたんだ私!
それでも女の子かっ!!
あー‥やっぱりコイツ、駄目だわ。ペースが崩される。
「ねぇ」
コイツは、何事もなかったかのように私の隣に座り、その長い脚を組んだ。
「何でいつも、笑顔 貼り付けてんの?」
そうやって聞くコイツの瞳は果てしなく深くてーー‥
油断すれば、飲み込まれてしまいそう。
「まただんまり?」
違う。
ワタシのココロの核に触れナイデ‥
「似てんだよねー。銀崎先輩と、俺」
ーー‥え?
ふわりと流れる春の風。
「あ‥俺、この香り好き」
そう言って私の肩を抱き寄せ、真っ黒な髪の毛に唇をつけたコイツ。
「良いね。このすっぽりサイズ」
耳元で聞こえる声。
なんか少し、ゾクッとした。
あんた、なんなの?
これ以上、私のペースを‥仮面を乱さないで。
「俺は、銀崎先輩を理解できると思うよ?」
ワタシを‥理解?
「俺なら、銀崎先輩を見つけられる」
ワタシを見つけて‥
「ねぇ、俺のモノになる?」
ふっと妖しく光る紺色のその瞳。
ーー私の頭は、止まったまんまだった。
鳥の鳴く声も
夕刻を知らせるチャイムも
風が木々に囁きかける音も
何も‥
何もわからない。
彼の指が、私の頬を優しく撫でる事も
彼の紺色の瞳が、私の蒼い瞳を飲み込んだ事も
彼の唇が、
私の唇に重なる事も
全部
全部
ーー‥夢の中?
私は慌てて足を下ろした。
なんて恥ずかしい所を見られたんだ私!
それでも女の子かっ!!
あー‥やっぱりコイツ、駄目だわ。ペースが崩される。
「ねぇ」
コイツは、何事もなかったかのように私の隣に座り、その長い脚を組んだ。
「何でいつも、笑顔 貼り付けてんの?」
そうやって聞くコイツの瞳は果てしなく深くてーー‥
油断すれば、飲み込まれてしまいそう。
「まただんまり?」
違う。
ワタシのココロの核に触れナイデ‥
「似てんだよねー。銀崎先輩と、俺」
ーー‥え?
ふわりと流れる春の風。
「あ‥俺、この香り好き」
そう言って私の肩を抱き寄せ、真っ黒な髪の毛に唇をつけたコイツ。
「良いね。このすっぽりサイズ」
耳元で聞こえる声。
なんか少し、ゾクッとした。
あんた、なんなの?
これ以上、私のペースを‥仮面を乱さないで。
「俺は、銀崎先輩を理解できると思うよ?」
ワタシを‥理解?
「俺なら、銀崎先輩を見つけられる」
ワタシを見つけて‥
「ねぇ、俺のモノになる?」
ふっと妖しく光る紺色のその瞳。
ーー私の頭は、止まったまんまだった。
鳥の鳴く声も
夕刻を知らせるチャイムも
風が木々に囁きかける音も
何も‥
何もわからない。
彼の指が、私の頬を優しく撫でる事も
彼の紺色の瞳が、私の蒼い瞳を飲み込んだ事も
彼の唇が、
私の唇に重なる事も
全部
全部
ーー‥夢の中?