ますかれーど
あのね、
今日の月はただ
見えていないだけで
ほんとはそこに居たんだって。
ずっと ずっと
そこに居たんだってーー‥
ーーーーーーーー‥
月のない空。
それでも、どこからか射す夜の灯りに照らされて、はっきりと見える綺麗な顔。
嬉しそうな笑顔を見せる彼に、お腹の奥がきゅってなった。
身体を少し離して繋がれた両手。
身体とは反対に、とてもとてもあったかかった。
「見かけによらず、結構おっきいんだね」
ちょっと楽しそうに弾んだ声。
「ーー‥?、何?」
身長は私の方が低いし、手も私の方が小さい。ーー‥何が?
私の頭が疑問符だらけになったのがわかったのか、クスクスと楽しそうに笑う彼。
「んーとね、」
私の瞳を見ていたはずの彼の瞳は、舐めるように
鼻‥唇‥首筋‥鎖骨と、だんだん下がってきてーー‥
「ここ」
ーー‥止まった。
「ーーっっ!!!」
彼が濡れた身体で私を抱きしめた所為で、その水は私にも移っていた。
「透けてるね」
なんて楽しそうに笑うんだろう。
こっちは恥ずかしくて恥ずかしくて、前を隠したくってしょうがないのに。
繋がれた両手が、それを許さない。
「白にピンクのリボンかぁ。可愛い♪」
きゅ‥ん
わわっ!今の何?
お腹の奥がきゅんってなったの。
顔が‥自分でも分かるくらいに熱くなってく。
「何?見られるのが恥ずかしいの?」
片方の口角を上げてニヤリと楽しそうな彼。
絶対いじめっこだよね?
すると彼は、繋いでいた両手を片手でひとつに束ね、空いた反対の手で私の腰を引き寄せた。
深い深い紺色の瞳は、また私の蒼を飲み込んでゆく。
艶美に煌めくその瞳は、私のココロを掴まえて離さない。
“青”が支配するこの世界で、一番深い色。
紺色の闇。
「ーー‥やっと」
私の色褪せたココロ
「やっと、俺のモノだ」
紺色の闇に
ーー‥染まってく。
今日の月はただ
見えていないだけで
ほんとはそこに居たんだって。
ずっと ずっと
そこに居たんだってーー‥
ーーーーーーーー‥
月のない空。
それでも、どこからか射す夜の灯りに照らされて、はっきりと見える綺麗な顔。
嬉しそうな笑顔を見せる彼に、お腹の奥がきゅってなった。
身体を少し離して繋がれた両手。
身体とは反対に、とてもとてもあったかかった。
「見かけによらず、結構おっきいんだね」
ちょっと楽しそうに弾んだ声。
「ーー‥?、何?」
身長は私の方が低いし、手も私の方が小さい。ーー‥何が?
私の頭が疑問符だらけになったのがわかったのか、クスクスと楽しそうに笑う彼。
「んーとね、」
私の瞳を見ていたはずの彼の瞳は、舐めるように
鼻‥唇‥首筋‥鎖骨と、だんだん下がってきてーー‥
「ここ」
ーー‥止まった。
「ーーっっ!!!」
彼が濡れた身体で私を抱きしめた所為で、その水は私にも移っていた。
「透けてるね」
なんて楽しそうに笑うんだろう。
こっちは恥ずかしくて恥ずかしくて、前を隠したくってしょうがないのに。
繋がれた両手が、それを許さない。
「白にピンクのリボンかぁ。可愛い♪」
きゅ‥ん
わわっ!今の何?
お腹の奥がきゅんってなったの。
顔が‥自分でも分かるくらいに熱くなってく。
「何?見られるのが恥ずかしいの?」
片方の口角を上げてニヤリと楽しそうな彼。
絶対いじめっこだよね?
すると彼は、繋いでいた両手を片手でひとつに束ね、空いた反対の手で私の腰を引き寄せた。
深い深い紺色の瞳は、また私の蒼を飲み込んでゆく。
艶美に煌めくその瞳は、私のココロを掴まえて離さない。
“青”が支配するこの世界で、一番深い色。
紺色の闇。
「ーー‥やっと」
私の色褪せたココロ
「やっと、俺のモノだ」
紺色の闇に
ーー‥染まってく。