Friendship《短》

皆の視線に我慢してクラスメイト達の間を歩いているとき。

廊下側の前から三番目の席。

俺が指定された席の二つ前の席。

そこの机に、見覚えのある茶色いランドセルがかけられていた。

さっと確認するとその席に座っているのは、間違いなくさっきのいじめられっ子。

もしかして……と思い、歩きながらクラスメイトを見回すと。

あの黒いランドセルの奴らが一塊になって、偉そうに窓際に座っていた。


……最悪だ。

小学校生活は終わったな。

俺は自分の席にランドセル代わりの黒のスポーツバッグをガンッとおいた。
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