Friendship《短》

犬を抱き上げると黒いランドセルの奴らと同じ方向に歩き出した茶色いランドセルの奴。

俺はその背中を見送ったあと、思わずニヤついてしまった。

アイツ……ただのいじめられっ子だと思っていたけどなかなかやるじゃん。

クラスも最悪だと思ってたけど、カミサマは俺の味方だったらしい。


ママ。写メ送れそうだよ。

そう心の中で呟いた。


明日から楽しくなりそうだ。

俺は明日、朝一番に登校しようと考えながらウキウキした気分で足を進めた。
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