Friendship《短》
「ボクと……友達?」
やっと顔を上げてくれたノブ。
その顔には困惑の二文字がピッタリだ。
俺はノブの目を見ながら黙ったまま頷いた。
「あの、だけど……ボク、川遊びも山遊びも苦手だから……」
ノブはそう目をキョロキョロさせる。
なるほど。
ここではそれが出来なきゃ遊べないのか。
皆真っ黒に日焼けしてるもんな。
でもそんなもんは俺も遊び方とか知らないし、別にしたくもない。
もしそういう遊びがしたくなったらノブと遊べる範囲ですればいいだけだ。
「じゃあゲームは?」
いまのところ川遊びや山遊びより俺はゲームのほうが好きだから。
こっちのほうが重要だ。