Friendship《短》

よく考えればこいつらの顔をちゃんと見たのは初めてだな。

失礼な奴らには失礼なことをしてもいいだろう。

と、思ってジロジロとそいつらを見るとなぜかすぐに俺から目を逸らす。


なんだ、こいつらただの根性無しじゃん。

よくこんな奴らがノブをいじめてたよな。

だけど。

「お前、調子に乗りすぎなんだよ」

一番偉そうにしている奴だけは、俺から絶対に目を逸らさなかった。


……こいつがリーダーか。

確かに背が低くない俺より少し背が高いし、顔付きもなんだか偉そうだ。

いかにもお山の大将って感じだな。


「別に調子になんか乗ってない。それに乗ってたとしてもお前に迷惑かけてないだろ」

俺はお山の大将を観察しながら、出来るだけ冷静にそう言い返した。
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