Friendship《短》
Transfer the third day
はあ。
今日も一日、楽しくなるはずだったのに。
俺はノブと顔を見合わせたあと、アイツらにも聞こえるようなため息を吐き出した。
朝。俺達の集合場所となった橋。
少し寝坊した俺が慌てて橋まで行くと。
その橋のど真ん中になぜかツヨシと根性無し達が四、五人でニヤニヤとしながら立っていた。
ノブから聞いた話では、こいつらの家は反対方向なはずなんだけど。
朝からわざわざ学校を通り越してここまで来るなんて、よっぽど暇なんだな。
「ノブ。無視してさっさと行こうぜ」
「う、うん」
ビクビクしているノブの肩を叩いた後、俺は呆れながらも仕方なく足を進めた。
橋のど真ん中に向かって。