Friendship《短》

だんだん近付く俺達とあいつら。

ノブは俺の後ろに隠れるように、チョコチョコとついて来る。

本当は声もかけず目も合わせず、橋を渡りきりたいところだけど。

小さなこの橋のど真ん中に居座るこいつらのせいでそれは不可能だ。


「なあ、どいてくんねえ? 俺達いまから学校行くからさ」

昨日みたいな事になるのは面倒臭い。

だから俺はツヨシ達の前でわざわざ立ち止まって、普通にそう言った。

本当に普通に。


「お前、昨日から調子に乗りすぎなんだよ」

だけど。

お山の大将……川崎ツヨシにはそうは聞こえなかったらしい。
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