Friendship《短》
「いいわけないだろ!? 何言ってるんだよ!?」
両目からそんなに涙を流しながら。
そんなに辛そうな顔をしながら。
なにがいいんだよ。
すぐに立ち上がってノブの両肩を握る。
それと同時にツヨシと根性無し達は走って逃げていってしまったけれど。
今はそれよりこっちが大事だ。
「本当にいいんだ。ソラがボクの代わりに怒ってくれたから。だからはやく学校に行こう。走っていかないと遅刻しちゃうよ」
涙を流しながらもそう笑うノブ。
そんなノブを見て……俺の中でなにかが切れた。
ノブの肩から手を離し、橋を戻る。
そしてスポーツバッグを川端に投げ捨てたあと、俺は川に飛び込んだ。