Friendship《短》
しばらくして叫ぶことをやめたノブは、ただ静かに川端に佇んでいた。
うん。それでいい。
お守りは俺が見付けるから。
川底を探りながら視線だけをノブに向けると、ノブはなんとも言えない表情をしている。
そんなノブに、にこっと笑いかけようとしたときに指先に小さな痛みが走った。
その予想していなかった痛みに顔を歪めながら視線を戻して、ゆっくりと川底を探る。
するとそこには大きな石がドンと居座るように転がっていることがわかった。
邪魔だな、と思いその石を持ち上げようとしたとき。
右手に、何かが触れた。