Friendship《短》
だけど母さんが冗談を言うわけないし。
収入がなくなることを理由にじぃちゃんのところに引っ越すのなら……俺に拒否権はない。
皆と一緒に卒業したい、とか同じ中学に進学したい、とかそういう気持ちより生活をすることが大切だから。
俺は仕方なく、頷いた。
幸いママの体は規則正しい生活をすれば、悪化しないらしく。
一昨日、駅まで見送りにきてくれたママは最後まで俺に謝ってきた。
そんなママに気を遣わせないよう、向こうで友達が出来たら写メを送るからと言った俺。
だけど……転校一日目。
いや、わずか十分で俺はすでにその約束を守れるのか不安になってきた。