Friendship《短》
橋の向こう側には……ツヨシが立っていた。
右手になぜか網を持って。
ツヨシも俺達に気付いたようで、その場で立ち止まってしまう。
俺達の間には変な空気が流れていた。
ツヨシは右手に持っている網を背中で隠そうとしているみたいだけど……残念ながら全く隠れていない。
こいつ、なにやってんだ?
そう考えながらツヨシを凝視していると俺の視線に気付いたのか、ツヨシはばつが悪そうな顔をして顔を背けた。
ノブをチラチラと見ながら。
ノブはそのことに気付いていないのか、ツヨシを見ながらただ首を傾げている。
そして。
俺の中では一つの仮説がうまれた。