Friendship《短》
ああ、やっぱり。
俺が大きなため息を吐き出しながらノブを見ると、その顔はニコニコと笑っていた。
満足げに笑いやがって。
「い、いいのか?」
「うん! 明日の放課後はソラと一緒にゲームする約束してるからツヨシも遊ぼう!」
いいよね、と事後承諾なノブ。
いいわけがない。
いいわけがないけど……
「そのかわり、二度とノブをいじめんなよ」
ノブは頑固なんだ。
だから、仕方ない。
「わかった! 約束する!」
橋の向こう側からはさっきとは打って変わって、とても元気そうなツヨシの返事が聞こえてきた。