〜恋色のCeremony〜
-恋って…?-
「あ〜…昨日は最悪だった!!」
誰もいない住宅街で誰かに喋りかけている……ようするに独り言だ。
一人で帰るのはいつものこと。そして、独り言もいつも……とは言えないが…まあ、いつものことだ。
「くぅ…ムカムカする…でも…」
おかしい…
怒りとか、そういうムカムカじゃない…。杉野のことを考えるとムカムカ?…違う。モヤモヤする…
由紀は胸に手を当てた
「……昨日と同じ…モヤモヤする…」
杉野………
「聖矢………」
「何?」
アレ?
「由紀。何?俺に用?」
スマイルで由紀に話かける聖矢
「ひっ…ひやぁぁぁぁっ!」
聖矢から物凄い速さで離れた
「…由紀…?」
由紀に近づこうとする聖矢
「ちっ、近寄るなぁ!!!」
両手を思いっきり振る
「なんでだよ〜…あ、由紀顔真っ赤!!どうしたの!?」
「は?」
赤い?顔が?
「熱でもあるんじゃ…」
「なっ、ない!ない!全然ないっ!」
「無理すんなって…」
「無理してないからっ」
由紀はまたまた物凄い速さで走って行った
熱い……