〜恋色のCeremony〜
玄関前のドアノブを強く握ると力強く開け…
バンッッ
閉めた。
「っはぁ……」
心臓が…ドキドキしてる…呼吸が荒い。
パタパタとドアの向こうから聞こえてくる
がちゃ
「由紀ちゃん?どうしたの?…まあっ!大変!顔が真っ赤じゃない!」
「はぁっ……そう…?」
「そうよっ!あなた〜大変大変!!由紀ちゃんが熱をだしたわ〜!」
そんなに大声で叫ばなくても……
がちゃ
父さんが出てきました。
「…大丈夫か?」
「早くお部屋で寝かさないと!!」
「…運ぶか…」
母はいつでもテンションが高く、可愛いもの大好き。父は無表情である。釣り合わなそうに見えて結構ラブラブ夫婦であるが……
……暑苦しい…
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「さ、37.5度……」
プルプルと腕をを震わせる。
「由紀ちゃん!!待っててぇ!今すぐお粥作ってくるからね!あなた!手伝ってぇ!」
母さんは父さんの腕を掴むとバタバタと階段をおりて行った
「…やっと…静かになった…頭が痛い…」
ホントに熱があるとは思わなかった…
杉野……私のこと………心配してくれた…
「………っ!」
また…苦しく……
「っ……病気…なのか?」
分からないよ…