刹那の道は
「お前ら、あのガキ、何があろうともう関わるな。」


兄貴は、低く、太い声でそう言って、何かを考え込むように目を閉じた。


他の男達は呆然として、兄貴を見ていたが、長い付き合いの兄貴が、こんな事を言ったのが初めてだったため。

静かに、全員、兄貴の言葉を守るように決めた。

しかし、その兄貴の言葉を守る事は、望んでも出来なくなくなったのだった。
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