刹那の道は
刹那がいつものように、道端に腰を降ろした時だった。


いつもは、二人だけの暴力団達。

今日は、一人の兄貴と呼ばれる男に連れられ、十人はいた。

「何だ、お前ら、こんながきに舐められてたんか」

兄貴と言われた男は、そう言うと、一番近くに居た男を振り向き様に殴り飛ばした。

殴られた男は、鼻の骨が折れたのか。
顔中血だらけにし、震えながら、謝っていた。


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