刹那の道は
目の前でそんな事が起きているのに、刹那は、顔色一つ変えずに歌を続けた。


しかし、足を止めていた人。

つまり、歌に聴き入っていた人達は、そうも行かず。

自分は巻き込まれたくないと、ばつが悪そうに、その場を去って行った。


こんな事になっているにも関わらず、平然としている刹那の胸倉を、勢いよく、兄貴と呼ばれる男が掴んだ。


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