保険医と恋する?
『いたっっい!』


私は頭を抑え込む。


『いつまでもニヤニヤすんな、気持ちわりぃんだよ馬鹿乃愛。』


頭を叩いて来たのは私の双子の兄竹内梁(やん)14歳
私のこの癒しの時間を邪魔する小悪魔。
皆の前では愛想良くしてるけど、キョウダイダケだと苛めてくるうざいやつ。


『〜っ何よ梁!叩かなくても良いじゃない!』

『ニヤニヤしてる変態の頭を叩いて何が悪い?
正常にしてやろうとした俺の粋な計らいだ、感謝しろ。』

『変態変態ってあんた!私を何だと思ってるわけ?!』


すると梁はニヤリと口端をあげ指を指してきた。


『お前はただの変態だ、それ以上でも以下でもない!』

『うっ…きっぱり言わないの!…全く…折角の癒しの時間をー!!』


私は机に突っ伏す。


『何が癒しの〜だ!ストーカーの間違えだろ?』


梁はしゃべり終わると私の背中に座ってきた。


『うぎゃっ!ストーカーじゃないよぉ!観察だよ!』

『それを世間ではストーカーって言うんだぜ?』

『ちっ違うもん!…多分。』

『ほら、大分自信が無くなって来たじゃねぇか!馬鹿』

『馬鹿じゃないもん!』

『うっせぇ貧乳!』


ベシッと頭を叩かれ私は半分泣き目


『貧乳でごめんなさぃ〜〜だ!!』

『全くだ!色気がねぇし、品が悪ィ、そんなんじゃ誰も相手してくんねぇよっと。』


私の背中をバシッと叩き降りる梁。
地味に痛い…。


『私はMじゃないよ!』

『誰もMだなんて言ってねぇーよ変態。』

『変態じゃないってば!』

今にも火花が出そうなぐらい睨みあってたその時。
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