保険医と恋する?
『別に部活の時も会えるじゃん?』

『ぶっ部活の時は、恥ずかしくて…あんまり見てらんないって言うか…。』

『相変わらずウブなのね〜。』


優里が呆れたポーズをすると梁は私の手を剥ぎ取り睨みながら言った。


『ぷはっ…チゲェよ!コイツがウブっつぅ可愛い称号がつくわきゃねぇよ!まともに見れないのは鼻の下が伸びるからだろ?』

『なワケ無いじゃん!』


私は梁を思いっきり睨むと梁は不細工な顔が余計に不細工だぜと言って自分のクラスに逃げていった。
それと同時に教室に生徒が増えて行く。


『梁の奴ウザーイ!!』

『まぁまぁ、梁も素直じゃないだけで…。』

『知るかっ!…ムゥ、あぁ授業のやる気が失せた…しかも1限社会だし〜。』

また私は机に突っ伏す。

『はいはい、これあげるから機嫌直す!』


優里に渡されたのは最近発売したばっかりのお菓子。


『あぁ!!これ最近のやつ!食べてみたかったんだよね〜、ありがとう優里!』


私は感謝の気持ちも込めて優里に抱き付く。


『はいはい…食うなら昼休みにね。それにあんた、お菓子で機嫌直すとか本当、単純…ってゆうか、知らないおじさんにお菓子でつられて行きそうで怖いわ…。』


『大丈夫、大丈夫♪』


私がお菓子を鞄にしまうと丁度チャイムが鳴り、クラスの生徒もいつの間にかほとんどが教室に入っていた。
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