;KIZUNA
『そーゆー凌也こそ、こんな中で起ちもせーへん男、あんたぐらいやで??』

「間違いない」

そう返した後に、“祥子じゃないとな”そうつけたした。


「しっかし麻美ははまったよな~」

うちの前にモスコミュールとポッキーを置きながら、荒れ狂う麻美を見ながら言った。


『いろいろあんじゃね?人それぞれやで。』

凌也にいれてもらった酒をイッキに飲み干した。


「イッキかよ。まぁ、それを普通やと言う祥子のがおかしいけどな。」

二杯目の酒をテーブルに置く凌也。


『よく知ってるやん。』

ニコっと笑ううちに、

「そーゆートコがたまらへんわ」

そう言いながら、カウンターの中にうちを招きいれた。


腰以上はあるカウンターのむこう側で、何のためらいもなくズボンをおろす凌也。

麻美の裸を見てもなんともなかった、凌也のソレは、硬く反り返っている。

『ここは嫌。』

「外か?しょーがねーなぁ」

そう言ってズボンをおろしたまま、うちをつれて店の外にでた。


『いっとくけど、変な感情はナシ』

さらっと言ううちのスカートに手をいれて

「わかってるって。」

野獣の目をした凌也。


『その目は嫌いじゃない。』

そう言って、うちも凌也に手を回した。
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