;KIZUNA
しばらくすると、果てた凌也からのキスが降ってくる。

凌也はセックスの後でないと絶対にキスをしないのだ。

何の癖だかわからへんし、聞く気もないけどね。


「やっぱ祥子は最高やわ。」

これも毎回の台詞。


最高って言われて悪い気はしやんけどな。



お互い服を着て何もなかったかの様に店に戻った。



「遅い~~~」

下着姿の麻美がカウンターで足をばたつかせてる。


「麻美ちゃん!ごめんごめん。もう終わったん?」

営業用の顔に戻った凌也が片手で頭をかいて言った。


「ん~今日はイマイチ・・凌ちゃん、もっとイイメンツ揃えといてよ~」


「まじか!!悪かったな。」


「凌ちゃんの笑顔に免じて許す!!って!!祥子!!何笑ってるん~~」

うちはお腹をおさえて笑った。


『どんな会話だよ!?まじおもろいし!!!』

「ぇ~普通の会話やん~~」

そう言いながらうちの肩をバシバシ殴る麻美。

かわいい顔して、そこらへんのおばちゃんとかわらんやん・・・


『どのあたりが普通なん~?あ~~~まじおもろい!!!!』

乱交パーティーのメンツにイイもワルイもあんの?!

まじ笑える。




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