Heart of Melody
あっという間に夏休みに入った。
総体とかも終わっちゃったし。
勉強だな。
俺は塾に通ってないから、少し不安。
まぁでも頑張れば大丈夫だろ!
と言ってもやる気は起きないからなんとなくピアのを触っていた。
「28日…楽しみだな」
伴奏を弾きながら頭に浮かぶのは水無月の顔だった。
28日。
「えっと、3時だよな」
タタタと音楽室に言ったら、音楽室前に水無月が居た。
しかも壁によっ掛かってうたた寝していた。
「あれ、水無月?」
予定表を見たら、4時ι
「嘘だろ!間違えたし!」
思わず叫んだ瞬間練習が終わった後輩が出て来た。
「あら、長月くんまだよ?」
「時間間違えたしι」
「もう…ιまぁ中で葉月くんと水無月さんの練習見てたら?」
先生のお言葉に甘えることにした。
待て、水無月を起こさなきゃ。