Heart of Melody
Seven Melody-やっぱり-
Natsumi's Melody
夏休みは指揮と伴奏練習、塾で目一杯だった。
でも、暇さえ合ったらいつの間にか音楽室での長月を思い出していた。
(何を言おうとしてたんだろ...)
気になりながらも夏休みは明け、あっという間に合唱発表会一色となっていった。
実行委員は、絶対やらないと決めた。
やったら、去年が紛れて辛くなるから。
辛くなったら、うちは勉強に逃げていた。
指揮や伴奏をやってても辛いときがあった。
でもいくらなんでも指揮や伴奏を怠ることは出来ないから…。
胸に突っ掛かりを抱えながらも、時はどんどん進んで行った、
10月中旬、神無月。
今日は葉月と二人で教室で練習していた。
「葉月、そこ違うよ」
「あ、ワリィ」
葉月はチマチマとミスが目立つ。
それが無ければ良いのにな…。
「な、水無月」
葉月が指揮の手を止めて言った。
「なに?」
「お前さ、歩夢の事、どう思ってる?」