Heart of Melody



「てなわけよ」


今日は塾があり、由紀ちゃんに話していた。


由紀ちゃんとは最近よく恋愛話をする。


由紀ちゃんと葉月もなかなか上手くはいかないようで。



(自分が上手くいってないくせに人のばっかり気にしてさ!)


と葉月に対して思いつつも、由紀ちゃんに夏休みの事も交えて話した。



「……やっぱ歩夢さぁ、なっちゃんを好きなんじゃない?」


「えっΣ(´Д`;)まさか!」


だって、長月はもう、うちなんか好きなわけないよ。


「好きな可能性は大きいよ?
しかも…じゃあ歩夢がなっちゃんを好きと仮定したとき…
葉月は歩夢の気持ちを知ってる

どう?一応つじつまが合うでしょ?」


由紀ちゃんは笑いながら言った。


「好きなわけない、叶わない、なんて肯定しないでさ、アタックしてみなよ」


「でも……うちにそんな勇気ないし、自信ない」


うちは怖かった。

この気持ちを話すことで余計長月がうちから離れた存在になるのが。




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