Heart of Melody
合唱発表会が目前となった。
今日はうちのクラスは練習がいつもより早く終わった。
「水無月さん、ちょっとヘ(^_^) 」
国語の先生が何かいいたげな顔で呼んだ。
「ごめんッこれやっといて!」
ドサッと沢山の紙を置いて先生は消えた。
よく見れば、なんか順番にホチキスで止める作業みたいだ。
(さっさと終わらせなきゃ)
一人で虚しくパッチンとホチキスで止めていた。
ガララ!!
ドアが開いた。
「あれ?水無月まだ居たの?」
葉月が居た。
葉月は駅伝があるからまだ部活をやっている。
「先生に押し付けられた仕事やってんの」
うちがそういうと、ちょっと待ってて、と葉月はどっか行った。
?と思いつつ、パッチンと止めていると、
「なぁんで俺が!?」
「どうせ暇だろ?手伝ってやれよ!」
「……わかったよ」
ガララッと入ってきたのは、長月だった。