Heart of Melody
だって、髪が濡れてストレートになっていた。
セミロングより長い髪。
いつも思ってたんだけど、水無月の髪は凄く綺麗な茶色。
だから濡れてて黒くなってたからちょっとビックリした。というか、雰囲気が変わって、ちょっとドキッとした。
「…長いな、お前の髪」
思わず、そっと水無月の髪を触った。
「綺麗」
水無月は顔を真っ赤にさせて
「そうかな…?」
と呟いた。
細くて、サラサラした髪。
「…師走の髪、サラサラだよね?それって矯正?」
「あ、おぅ俺天パだったからよ」
「へぇー(゜o゜)」
「まぁそのせいで茶色くなったけどな~ι」
「茶色くなるんだ!矯正!うちは地毛で茶色いからなぁ」
「いーじゃん、俺は良いと思うけどな、水無月の髪」
(俺、なにこんな水無月褒めちぎってんだ??
キャラじゃねぇな~
まぁたまには良いか)
「何々?今日は雪降るのかな?((笑」
「あ?なんで」
「俺様1番の師走がうちのこと、褒めたから」
「るせーな、悪いか?」
俺は思わず、水無月を睨んだ。
「ううん、むしろ嬉しかったよ?」
ニコッと微笑み、俺を上目遣いで見つめてくる。
茶色い瞳が、俺の瞳を掴んで離さない。
「お前、なんか…今日違う」
俺はそのまま話してみる。
水無月は一点の揺るぎもなく、話を続けた。
「なんで?変かな?うちは、いつも通りなんだけど」
「いつもと雰囲気違うし、なんか素直じゃね?」
「プッうちはいつも素直だよ~なんてね((笑
雰囲気は髪の毛の問題じゃん?」
そう言って、水無月は目を逸らし、机の中から筆箱やらを出していた。