Heart of Melody
あんな言い争いがやっと一段落した頃。
「水無月…ιなんかゴメン!迷惑だったよな?」
長月がうちに謝ってきた。
「何長月が謝ってんの?謝るのは師走じゃない?」
「そうはそうなんだけど~なんかやりきれなくて」
「ふぅーん、でもあんなのすぐ消えるし、師走もやんないと思うよ?」
うちは言った。
「でも師走って、人を弄るのにはしつこいんだよなぁ…」
長月は溜め息をしながら肩を落とした。
「なら師走は里佳が好きなくせにって言っちゃえば?」
「あっいいね(・∪・*)」
「でしょ?*(・v・)*」
うちらが企んでたら、出たよ師走。
「あー!二人がラブラブしてるー♪」
師走がわざと大声で言った。
「歩夢ーいい彼女捕まえたな♪」
「水無月もいい彼氏捕まえたな!」
「学年一のモテ女と学年一モテ男の一人が付き合うとか夢じゃね~?」
男子が勝手に盛り上がり始めた。
「ヒィーι水無月ッヤバいぞι」
「ヤバいね…ならさ、付き合うフリしてすぐ別れるフリするのは?」
「よし、なら別れたらソッとしとこうみたいになるよな☆」
そう言って長月は、うちを抱きしめた。
「おぉ!!!!?」
みんなが一斉に叫んだ。
「俺ら、付き合ってるから、バカにすんなよ?」
長月はバッチーンとウインクした。
男子はみんなハゥ☆
(●´∀`●)萌エーとなっていたι
「さすが学年一かっこかわいい男子…」
うちは呟いた。
「フフ、こんなときに役立つとはな☆」
長月はうちを抱きしめていた腕の力を強めた。