Heart of Melody
「……す
…………わす
…………しわす…
師走!!!!!」
「わぁ!!!!」
気が付けば更衣室は真っ暗で、体育館からは台を片付ける音。
「ったく~ι人を弄って、満足げに寝るなんてどんだけ勝手なんだよ!」
起こしたのは怒ってる歩夢だった。
「あっ!俺のしたことが!」
ヤバいι2時間は寝てた!ι
「師走ぅぅ!!!!!!」
先生の怒鳴り声!!ι
「うげっ!」
そして俺は先生にたっくさん怒られたι((笑
「水無月~帰ろ!」
歩夢が水無月に呼び掛けた。
なにか耳元で囁いてる。
(まぁ多分、そうしときゃ不自然じゃないだろ??みたいなやつだろ)
「じゃバイバイ~」
水無月が女子に言って、歩夢と並んで歩いて行った。
「師走、珍しいな、バカにしないなんて」
部活仲間に言われた。
「あ、あぁボーッとしてたι」
苦笑いをして、俺も帰った。
「はぁぁ」
俺はなんとなく溜め息をついた。
やだな…いくら嘘だって言ったって、もし、それがきっかけで水無月が歩夢を好きになっちゃったらどうすんだよ………。
「師走!!」
部活でも仲の良い瀬布が来た。
「なぁ、お前も水無月すきなんだろ!?」
「はぁ!!?」
突然なんだよι
「だって、お前歩夢と水無月が付き合うって言ったときから、なんか調子狂ってるよ!?」
「るせー…黙ってろよ…」
俺は呟いて、走って家に帰った。