Heart of Melody
「じゃあ練習するかっ!」
自由曲は"きらめく青葉"
指揮を振る水無月は去年に増してかっこよかった。
一通り終わった。
「長月、上手くなったね!去年も上手かったけどそれ以上に上手かった!」
水無月は目をキラキラさせながら言った。
「そうか?お前も去年よりかっこよかった((笑
上達してたよ」
「ホント?たくさん練習したからねっ」
その後、少し歌いながらも練習を続けた。
気づけばもう7時。
「じゃあ送って来るな~」
俺は水無月の家まで送りに行った。
雨は止み、日が長いからまだ西の空に夕焼けが残っていた。
「なぁ...」
「ん?」
「……………本気で付き合ってるって、バレても否定すんなよ?」
俺はなんか変なことを言ってるな…ι
「わかった!意外と慎重なんだね((笑」
水無月はクスクスと笑った。
「悪いかよッ!」
恥ずかしさと嬉しさで心がいっぱいだった。