Heart of Melody



「ん……ハッ!Σ( ̄□ ̄;
寝てしまった!!」


歩夢がガバッと起きた。



「あり?師走?」


歩夢は寝ぼけているのか虚ろな目で俺を見た。


可愛い顔して…水無月も歩夢を見つめてるし…。


「可愛いね~長月
虚ろなお目目が可愛いね((笑」


水無月が微笑みながら言った。


「水無月……」


歩夢もデレデレだよ((笑




次の日から水無月も元気になり、たくさん練習した。


本番まであと三日になった。


「ヤバい…喉が…」

「声出ねぇ…」


頑張りすぎて喉が潰れちまった奴も出だした。



「あまりムリせずに軽く練習しよう」


「そだね♪」


最後の三日間は軽く練習し、本番に備えた。



本番前日の放課後。


「師走ッ実行委員会あるみたいだよ!前日準備だって~」


水無月が手を振りながら俺を呼んだ。


「ああ、わかった」


明日使う荷物や、放送原稿などの最終確認をして 、解散した。


会場(徒歩5分でかなり近い)の下見にも行ったからすでに5時を過ぎていた。


辺りはもう真っ暗同然。


学校に帰り、荷物を取った。

「長月帰ったよね、あ、手紙あったし
良かった~帰ってくれてて」


水無月はブツブツ言いながら教室を出ようとした。


俺は無意識に水無月の腕を掴んでいた。




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