Heart of Melody
家に帰り、すぐに意を決して、メールした。
すぐにメールは返ってきたと思った。
しかし。
【このメールアドレスは現在使用されていません。もう一度アドレスを確認して再送信してください。】
「………嘘だろ?」
水無月は、メールアドレスを変えていた。
俺を拒否していた。
「…………な…ん…で」
ケータイが手から滑り落ちた。
軽快なMelodyが流れていた。
睦月から、メールだった。
【なっちゃんから伝言
"ごめん。別れよう。"
だってさ……なっちゃん、曖昧な気持ちで師走とメールしたくないし、師走と関わりたくないって一点張りだった】
「………やっぱり歩夢かよ…」
なにが曖昧だよ…。
遠回しに言わずに、直で言えよ。
曖昧でも、良いから…俺から離れないで。
水無月……。
三人のMelodyはグチャグチャで、ボロボロに崩れていった。