Heart of Melody
周りの奴が気を遣って俺と水無月が卓球をやらないようにしてくれた。
先生もあんま居なかったし。
近くに居るだけで苦しい。
なんで、水無月は…離れてく?
曖昧で良いから、戻ってきてくれよ。
歩夢じゃなくて…俺に…。
バシッ
「いった……ι」
顔にボールがヒットι
「いくら、気になるからって見つめんなよ((笑」
瀬布がニヤリとしながら言った。
「るせっ」
俺はパンッとスマッシュを打った。
「水無月、不調だな」
水無月と打っていた男子が言った。(ソイツは俺との関係とか良く知らない)
「え、そうかな…」
水無月は無表情のまま言った。
家。
(落ち込みたいのは俺だよ!!なんで水無月が落ち込むんだし...普通俺だろι何も言われず別れようなんてさぁ~~~)
ムキになったって、ただ空しいだけだった。
ケータイを取って、水無月のアドレスを消した。
決めた。
俺は水無月を忘れる。
今までは思い出として、出来るだけ忘れる。
きっと、水無月を意識しないようにすれば好きって感情は消えるはず。
てか、消えろ。
未練なんて、無くなれ。
水無月は俺にとって好きじゃない、ただの女子。
諦める。
その為に今日は…。
「………っ、うぅ」
声を押し殺して、散々泣く。
泣いて、すべて流れてしまえ。水無月への気持ち。