あなたの笑顔をみていたい
私はその場に立ち尽くしたままだった。
ホントは帰りたかった。
もし、自分や歩にとっての
ツライ事なら聞きたくなかったから。
でも・・・聞かなきゃいけない気がした。
しばらくの沈黙のあと、
歩が口を開いた。
「じゃあ・・・
どうすればいいんだよ・・・
俺から言うなんてできない・・・」
「でも、歩から言わなきゃ意味無いの!
私たちが言っても
どうにもならないのよ!?
それを一番わかってるのは歩でしょ!?」
「朱莉!落ち着けって」
朱莉・・・
あんな朱莉、初めてみた・・・