あなたの笑顔をみていたい








「真子、誕生日おめでとう。


・・・帰るの、遅くなってごめんな?」






懐かしい・・・


私の大好きな笑顔がそこにある。





歩は私の目の前まで来て、


前みたいに私を抱きしめてくれた。




少し伸びた身長、少し伸びた髪の毛。

ちょっと変わったところはあるけど・・・




・・・やっぱり歩だ。





「歩・・・帰るの遅いよ・・・

でも私、ずっと待ってた。

ずーっと待ってたよ?」





あなたを忘れた日なんて

一度もなかった。






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