あなたの笑顔をみていたい



「ん」

俺はそれだけ言うと、教室から出た。


よし、帰ろうかな。


また昇降口に向かう。

すると今度は朱莉がいた。


「朱莉」

「あ、歩じゃん。まだいたの?」

「あぁ、ちょっとね・・・

あれ、真子は?」


そういえば真子がいない。


「真子は今日直の仕事してる」


「そういえば日直だったな」


こんな日に日直とかまじどんまい。


「私は用事があるからはやく帰るけど、

真子まだ仕事いっぱいあるみたいだから・・・

歩手伝ってあげて?」


朱莉がニコッと笑いながら言ってくる。

これは断れないな・・・


「わかったよ」


俺はそう言うと3組へ向かった。


< 68 / 267 >

この作品をシェア

pagetop