拘束お姫様 *番外編開始




少女はいつもの丘から、一人お城を眺めていた。
ライトアップされているお城は 立派で、堂々としている。

「もう、舞踏会は始まってるのね」


これは 何度目の舞踏会なのだろうか。
開かれる度に、きっと多くの招かれた女性は 胸に期待を乗せて行く。

綺麗な人ばかりのはずなのに、どうして王子様は、選ばないのだろう。


「こんばんは、シンデレラ」


その声は、聞きなれないもの。




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