拘束お姫様 *番外編開始
*
少女はいつもの丘から、一人お城を眺めていた。
ライトアップされているお城は 立派で、堂々としている。
「もう、舞踏会は始まってるのね」
これは 何度目の舞踏会なのだろうか。
開かれる度に、きっと多くの招かれた女性は 胸に期待を乗せて行く。
綺麗な人ばかりのはずなのに、どうして王子様は、選ばないのだろう。
「こんばんは、シンデレラ」
その声は、聞きなれないもの。
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