拘束お姫様 *番外編開始




「勿論、 約束は守る。 あなた方も、きちんと守ってくださいね」


「えぇ、勿論ですわ。 まぁ、あの方を探し出せたら の話ですけれどね」


有利な立場である彼女は、ずっと笑っていた。
それはまるで すでに自分が勝利を手に入れた、と言っているかのように。


けれどその笑みは、


「僕を、侮らないでほしいな」


その言葉によって、 消え去っていく。



「どういう、事ですの」


「そのままの意味さ。 僕は次期この国を君臨する者だ。 人一人探し出せないわけ、ないだろう」



「・・・・そん、な」



先ほどとは一変し、その女の顔は 真っ青になっている。


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