拘束お姫様 *番外編開始
それは 優しい口付け
♯ 1
「ガイル、シンデレラの様子は?」
「かなり怯えている様子でした。 話しかけても、何も反応しません」
その部屋の前で待機していた彼の使いは お手上げというかのように、小さなため息を零した。
「そうか。 もう行っていいよ」
一礼し ガイルはその場を後にした。
「怯えている、か」
それはあの二人に会ってしまったせいか、それとも、 “奴隷”だと知られてしまったせいか・・・・。
いや、どちらも かな。