拘束お姫様 *番外編開始
「・・・・余計な事は 考えるな」
その言葉に、彼女は目を見開き 顔を上げる。
「余計な事じゃありません――! あたしは、奴隷で・・・・一番 価値のない存在で、誰からも好まれない、存在で――――っ」
刹那、シンデレラの唇は 塞がれた。
「僕にとって、アンタは価値のある存在だ。 嫌いな存在でもない」
「―――っ、そんな同情 要りません」
今更 “優しい王子”を演じようと、意味はないというのに。